イベントの登録

イベント登録機能は、ポータル管理者や開発者が、OpenUsage API を利用して、Analytics に送信されるカスタムポータルイベントやポータル以外のイベントを登録することを可能にします。イベントデータは Analytics データベースに保存されるので、後で検索してポータル以外のアプリケーションで表示することができます。この機能のユーザインタフェースには、イベント登録ページ、および、イベント作成ページが含まれます。

イベント登録ページは、以下の目的に利用できます:

イベントやパラメータの作成に使う、イベントの作成ページを起動します。
各イベントによって生成されるデータの保存の有効・無効を切り替えます。データベースに保存されたイベントデータは、検索してポータルアプリケーションやポータル以外のアプリケーションで表示することができます。
ディメンションを作成します。ディメンションについては後で説明します。

注意: このトピックで説明するのは、イベント登録のユーザーインターフェースだけです。この機能を全面的に活用するには、OpenUsage API を利用する必要があります。

このトピックでは次の内容について説明します。

イベント、イベントパラメータ、ディメンションの概要
管理されるディメンション
管理されるイベント

イベント、イベントパラメータ、ディメンションの概要

イベントは、通常、取得したい特定のユーザーアクションを定義します。各イベントは、イベントによって生成されるさまざまな種類のデータを定義する、複数のイベントパラメータから構成されます。デフォルトでは、各イベントには、TIMEID、OCCURRED、USERID、および、VISITID イベントパラメータが含まれています (これらのパラメータの詳細は、付属パラメータを参照)。

また、イベント登録では、付属のデフォルトでは定義されていないデータを取得するために、ユーザー独自のイベントパラメータを作成することができます。日付、整数、浮動小数点数などのデータを取得する場合には、単に対応するデータ型のイベントパラメータを作成するだけです。文字列型のデータを取得するには、データを定義するディメンションを作成する必要があります。ディメンションの作成が済んだら、新たに文字列型のイベントパラメータを作成して、作成したディメンションに結びつける必要があります。

注意: ディメンションをたくさん作り過ぎると、データ収集やレポートの速度が低下するので、ディメンションをたくさん作り過ぎないようにすることをお勧めします。

また、イベント登録では、ユーザー独自のアプリケーションのテーブルにあるディメンションを使うこともできます。これを行うには、整数型のパラメータを作成します。次に、ご使用のダイアログボックススキーマを使って、このパラメータをディメンションテーブル内の ID カラムにマッピングします。

管理されているディメンション

このセクションでは、文字列型のデータを定義するためのカスタムディメンションを作成します。

ディメンションを利用するには、[イベント作成ページ] でイベントパラメータに結びつける必要があります。ディメンションは、複数のイベントパラメータに結び付けて、複数のイベントの中で利用することができます。

設定	説明
追加	新規ディメンションの作成
削除	ディメンションを削除するには、ディメンション名の隣にあるチェックボックスを選択して、このボタンをクリックします。注意: イベント登録ページで [終了] をクリックした後に、ディメンションの名前を削除・変更することはできません。このようなことを行いたい場合には、サポートセンターに連絡してください。
名前	このボックスには、ディメンションの名前を入力します。この名前は、長さが最高で 20 文字、使うことができるのは、文字、数字、スペース、アンダースコアのみです。ここで作成した名前は、イベント登録ページへのディメンションの表示のされ方を決めるだけです。データベース中のカスタムイベントテーブルでは、以下の命名規則が使われます：ascdim_<dimension_name> (ディメンション名中のスペースはアンダースコアに置き換えられます)。
ユニーク?	ディメンションテーブルにユニークな値だけを保存したい場合には、このボックスを選択します。

管理されているイベント

このセクションでは、イベントの追加や、有効・無効の切り替えを行います。

設定	説明
追加	イベントを作成するためのイベント作成ページを起動します。
有効化	イベントデータの保存を開始するには、イベントの隣にあるチェックボックスを選択して、このボタンをクリックします。Oracle WebCenter Analytics 収集サービスは、デフォルトでは、[有効化] ボタンをクリックした 30 分後から、イベントデータの保存を開始します。
無効化	イベントデータの保存を停止するには、イベントの隣にあるチェックボックスを選択して、このボタンをクリックします。イベントを無効にした後でも、イベントの編集は可能です。Oracle WebCenter 収集サービスは、デフォルトでは、[無効化] ボタンをクリックした 30 分後から、イベントデータの保存を停止します。